せっかく有名大学を卒業して社会人の第一歩を踏み出したにもかかわらず、先輩社員から「学歴は意味がない」と言われてしまった経験はありませんか。そのような場合、自分の人生を否定されたような気になりますよね。
ただ、仕事面での成長のためにはきびしい言葉にも心折れず、立ち向かっていきたいところです。
この記事では、学歴を否定されてしまう原因、今後の解決策を解説します。
なぜ「学歴は意味ない」発言が飛び出す？原因を知ろう
原因１ 後輩のことを知らないから
単純に、新入社員の情報があまり伝わっていないので、先輩社員が説教をするとき、学歴くらいしか言及できないことは少なくありません。
先輩社員が性格やスキルをきちんと把握していない新入社員に対し、先輩が深いアドバイスを与えるのはほとんど不可能です。
そこで、事前情報として知っていた「高学歴」「有名大学出身」といった経歴を、思わず引き合いに出してしまうのです。
すなわち、「仕事に学歴は意味ない」という発言に深い目的はなく、思いついたことをそのまま話しているだけだといえます。
原因２ 先輩としての優越感から言ってしまっている
また、先輩社員のプライドが「学歴は意味ない」発言を招いている可能性もあります。先輩や上司には、会社内で実績を残してきたプライドがあるはずです。そのため、どうしても新入社員に対して優越感を抱きがちです。
「自分は上の立場である」という気持ちを、言葉にしてしまったのが「学歴は意味ない」発言だと考えられます。
そのほか、新入社員のプロ意識を煽るための手段として、あえてきびしい言葉をぶつけてくることもありえます。
原因３ 態度が悪かったから
ただ、新入社員側の態度が原因になって、本気で怒られているケースもあるので注意しましょう。
少しでも新入社員に、「自分は高学歴だから仕事もできる」といった自惚れがあるのなら、先輩社員は敏感に読み取ります。
そして、教育的な意味合い、会社を馬鹿にされた怒りなどが入り混じり、学歴を否定しかねないほどの発言をしてくるのです。
特に、先輩社員が強く怒ってくるときは、自分自身の態度を振り返ってみるのが得策です。
本当に学歴は意味ない？自分の人生に自信を持って！
大前提として、仕事のあらゆる場面で学歴が意味ないとまで言い切るのは、乱暴な意見です。
有名大学であれば、それだけ高度な講義、ゼミを受けてきたはずです。経済学や法律、ビジネス理論といった知識を磨いてきたとして、これらは十分、社会でも役立ちます。
また、英語や中国語、韓国語といった語学力も、グローバル化の進むビジネスシーンでは大きな武器となります。
学生時代、研究を資料にまとめたり、レポートを作成したりしてきた経験が、仕事で活かされることは大いにあります。
「学歴は意味ない」と言われないための行動とは？
新入社員の仕事ぶりに対し、「学歴は意味ない」と言われてしまったのであれば、少なくとも何らかの問題が見つかっているのだといえます。
そこで、まずは「積極性」を意識しましょう。
理屈ばかりで行動をともなわない新入社員は、先輩社員から見て気持ちのいいものではありません。
高学歴者への「頭が固い」という偏見も合わさって、印象を悪くしてしまいます。
とにかく、与えられた仕事は全力で取り組み、分からない部分はすぐ先輩に相談、質問をしましょう。
「学歴は意味ない」と言ってきた相手にとってはならない行動
１ ケンカをする
絶対に避けたいのは、喧嘩をして人間関係にヒビが入ってしまうことです。もちろん、相手の言い方によっては許せない場合もあるでしょう。
ただ、そこで強く言い返し、口論に発展してしまえば「高学歴は扱いづらい」と周囲に示してしまいます。会社でキャリアを築いていく際、最初から同僚を敵に回すのは圧倒的に不利です。
理不尽な罵倒のように度を越していない限り、「学歴は意味ない」という発言をされても感情的に対応しないよう心がけましょう。
下手に言い返さず、ぐっとこらえて、勤務態度で見返すのが賢明な判断です。
２ 相手のことをただ嫌う
次に、相手を嫌ったり見下したりするのも厳禁です。
学歴を引き合いに出してくる先輩の多くは、深い考えを持っているわけではありません。むしろ、高学歴者や若手社員に対し、なんとなく抱いているイメージで話しているだけです。
一緒の時間を長く過ごし、真面目に仕事へと取り組んでいる姿勢を見せていれば、学歴についていろいろ言ってくることはなくなります。
先輩の発言で不愉快になったとしても、「この人に仕事を教えてもらわなければならない」という前提を忘れないようにしましょう。
相手を嫌い、遠ざけてしまえば、結局は自分が損をするだけです。
３ 先輩のせいにする
そして、万が一、仕事でうまくできないことがあったとしても、先輩のせいにするのは避けたいところです。
「学歴は意味ない」といって、思い込みをぶつけてくる先輩、上司は確かに疎ましい存在です。
しかし、だからといって自分の欠点まで彼らのせいにしていては成長がありません。
「彼らが正しく指示をしてくれないから仕事ができないのだ」と思ったところで、最終的に行動するのは自分自身です。
自分が変わらなければ、スキルアップを見込めません。
社会生活では、他人の言葉に振り回されず、冷静に自分を見つけられるメンタルも大事です。
自分を客観視できれば学歴の話もされなくなる
先輩や上司が「学歴は仕事の場で意味がない」と言ってきたら、人格を否定されたような気になるでしょう。
もちろん、こうした発言が全面的に正しいとは限りません。
ただ、発言がなされた背景に、重要な問題が潜んでいることもあります。
とりあえずは相手の言葉を謙虚に受け止めたうえで、社会人としての成長につなげることが大切です。
